この記事では、【仕事術】新しいアイデアを生むために必要な4つの方法を紹介します。
日々生活をしていると、目の前にあることに慣れてしまい、新しい視点で物事を考える機会は少なくなってしまいます。
一方で、生活をより良いものにするためには、その時々に応じて、新しいアイデアを取り入れる必要があります。
新しいアイデアを生み出すことができれば、日常生活や仕事の質を上げることができるね!
しかし、新しい発想を生むことは簡単なものではなく、各々の思考力が試される部分でもあります。
そこで今回は、新しいアイデアを生むために有用な考え方・意識の仕方を紹介します。
この記事の目次
新しいアイデアを生むために必要な4つの方法
「新しいアイデア」というと、あたかも「無」から「有」を生み出すかのようなイメージがありませんか?
もちろん、そういったケースもありますが、これを実行できるのは特別なセンスを持った人に限られるものです。
私は、「情報のない真っ白な状態から新しいアイデアは生まれない」と考えています。
この前提で考えると、アイデア創出のハードルが一気に下がるのです。
つまり、「新しいアイデアを生む = 既存情報をどうやって料理するか」といった思考回路です。
この考え方に基づいて、新しいアイデアに必要な4つの意識について紹介します。
情報を組み合わせてみる
情報Aと情報Bがあるとします。
新しいアイデア創出法として、2つの情報を組み合わせる方法があります。
例えば、特定の技術を融合するシチュエーションがわかりやすいかもしれません。
近年よく聞く技術として「AI(人工知能)」があります。
AIそのものは単一の技術ですが、他の様々な技術とのコラボレーションが期待されています。
これはまさしく、情報の組み合わせによる新しいアイデア創出です。
また、情報を組み合わせたとき、単なる相加効果ではなく、相乗効果を期待できる場合もあります。
つまり、1+1=2ではなく、1+1=10にも100にもなりえる可能性があります。
既存情報を用いるのでハードルが低く、組み合わせのセンス次第では想定以上の効果を期待できるアイデア創出法です。
観点を切り替えてみる
人は物事を考えるとき、特定の観点に立って思考します。
例えば、「リンゴ」という単語を聞いたとき、どのようなことを連想しますか?
これはそれぞれ、特定の観点から思考した結果です。
丸い ⇒ 「形」という観点
ここで、観点を変えてリンゴというモノを考えてみます。
丸い ⇒ 「形」という観点
「味」という新しい観点はどうか? ⇒ 甘い!
このように、観点を変えると、これまで見えなかった新しい情報を得られます。
リンゴの例は単純なものですが、観点を変えれば、それまで見えなかった新しい法則性を見いだせる可能性があります。
理系チックな表現をすると、「Z軸を見出す」イメージです。
X軸とY軸のみの観点では有用な情報が得られなくても、隠されたZ軸を調べてみると、想定外の有益な情報を得られることがあります。
情報を目の前にすると、どうしてもその枠組の中で思考しがちですが、一歩引いて観点を変えてみると、今まで見いだせなかった面白いアイデアが浮かぶかもしれません。
懐疑的な視点を持つ
情報を目の前にして素直な姿勢のままだと、情報をそのまま信じてしまいがちです。
新しいアイデアを生むためには、既存の情報・考え方を懐疑的に見ることが重要です。
つまり、「これって本当にそうなのか?」と疑い深い姿勢を持つということです。
既存情報を疑い、むしろその逆のことを思考してみると、新しいアイデアが生まれるかもしれません。
いわゆる「逆転の発想」は、この懐疑的視点から生まれるものです。
新しいアイデアを生む場面以外でも、情報がありふれている昨今のご時世では、情報リテラシー能力という観点でも、懐疑的視点は重要かもしれません。
鋭い洞察力を持つ
情報は見方を変えれば、様々な要素を見出すことができます。
その中でも、一見何の変哲もない要素であっても、よくよく考えてみると有益な情報に化ける要素があるかもしれません。
このような、宝石になりうる「原石」を見出す鋭い洞察力は、アイデア創出のためには重要です。
大きな情報のかたまりの中から、小さな手がかりを拾い上げ、前述した様々な手法を使って「宝石」へと磨き上げていくイメージが効果的です。
【結論】 0から1を生むことだけが新しい発想ではない
「新しいことを生む」と聞くと、なんだかハードルが高そうですし、大変なイメージがあると思います。
実際、ハードルは高く、容易なことではないと思います。
しかし、必ずしも0から1を生むことだけではなく、既にあるものから改良する・別のものを見出すことも、新しいアイデア創出の1つの手段です。
画期的な技術が次々に開発され、世の中は一層便利なものになっています。
メーカー研究者として働く私自身も、技術のさらなる発展に向けて、革新的なアイデア創出を心がけたいものです。